あのよう、知ってりゃーすか 税のミニ歴史講座 |
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大島良満さんのお話し
(元愛知県評役員・消費税をなくす愛知の会代表世話人)
【3】酷税と民主主義 税金をめぐる闘いの中から、民主主義が生まれ育ったということを知ってりゃーすか。 租税と刑罰の法定主義は、民主主義の根幹だわなも。 独立戦争、フランス革命 イギリスでは、1215年に、最初の憲法といわれるマグナカルタ(大憲章)が制定され、国王が、国民を代表する議会が認めぬかぎり、課税できんようにしたんだわ。 百姓一揆の30%が幕末に 日本でも酷税と闘った歴史が、ぎょうさんあるでなも。 佐倉宗五郎、杉木茂左衛門… 成田空港近くの佐倉市には、1652年に、子ども4人までが処刑された佐倉宗五郎が「大明神」として、押沢の木附神社をはじめ各地で祀られとる。 「年貢半減」を掲げた討幕 軍徳川幕府を倒し、天皇の政権をつくろうとした人たちは、「年貢半減」などを公約に掲げた人が多かっただげな。それだけ、民衆・農民の中で重税への怒りが強かったということだわなも。ところが、天皇政権ができると、農民の思いを裏切り、弾圧に転じたんだと。1884年(明治17年)の「秩父事件」は映画にもなり、今では知らない人はいないわな。 今日の民主主義をつくった先人たちの命がけの闘いには感銘し頭が下がるなわも。小泉さんのチョー大増税計画に黙っとったら、私らは、次の時代の人たちに笑われるてしまうわなー。がんばろまいや。 次回は、明治政府のもとでの所得税の誕生などについて書くでよう。ご意見があれば、教えてちょうだいませ。 (つづく) |