5候補、3党合意を維持 自民総裁選スタート
2012年9月15日
5候補、3党合意を維持 自民総裁選スタート
2012年9月15日 読 売
自民総裁選に立候補した安倍晋三元首相(57)(町村派)、石破茂前政調会長(55)(無派閥)、町村信孝元官房長官(67)(町村派)、山崎派出身の石原伸晃幹事長(55)、林芳正政調会長代理(51)(古賀派)の5氏は14日、党本部で共同記者会見を行った。5氏全員が、消費増税を柱とする社会保障・税一体改革に関する民主、自民、公明の合意を維持する意向を表明した。
一体改革以外での民主党との連携については、5氏は政策課題に応じて個別に判断するとした。安倍氏は「民主党との連立にはつながらない」と強調し、石原氏も「議会制(民主主義)を維持していく上で、大連立には否定的だ」と述べ、民主党との連立政権には慎重な姿勢を示した。
新党「日本維新の会」への対応では、安倍氏が「憲法改正などで国民的な大議論を巻き起こしていく上で、魅力的なのは間違いない」と語り、連携に意欲をにじませた。町村氏は「人気取りだと言わざるを得ない部分も相当ある」とし、慎重に対処すべきだとした。
衆院解散・総選挙については、「一日も早く解散に追い込む」(林氏)と5氏は早期解散を求める姿勢で一致した。ただ、石破氏は「借金をする法案が成立せず、予算が執行できないのは、あるべき姿ではない」と述べ、赤字国債の発行を可能とする特例公債法案を人質に、解散を迫る戦略は取るべきではないと主張した。