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消費税減税・インボイス廃止など―全中連が都内で決起大会、裏金「暫定リスト」―自民党は隠ぺい姿勢を改めよ(いずれも「赤旗」)
2024年2月8日
【赤旗】2月8日 消費税減税・インボイス廃止など―政治大本から変えよう―全中連が都内で決起大会
 全国商工団体連合会(全商連)、全国保険医団体連合会(保団連)、全国FC加盟店協会などが加盟する全国中小業者団体連絡会(全中連)は7日、東京都内で、消費税減税、インボイス(適格請求書)廃止、保険証廃止とマイナンバーカードへの一本化反対などを訴えて「全国中小業者決起大会」を開きました。800人(主催者発表)が参加し、集会後、国会周辺で請願デモを行いました。
 主催者あいさつした太田義郎代表幹事(全商連会長)は、労働者の賃金は30年間減り続け、消費税は10%まで上げられたと強調。「インボイス制度で中小零細業者も含めて根こそぎ税金を取ろうとしているが、税金は累進課税が憲法の精神であり豊かな社会への道だ。引き続き要求を集めてともに頑張りたい」と訴えました。
 保団連の馬場一郎理事は、ミスが続発し総点検に追い込まれたマイナ保険証は、点検後もミスが多発していると告発。「待ち時間が短縮されるなど政府の言い分はうそばかりだ」と語りました。
 激励あいさつした日本出版者協議会の水野久会長は「フリーのライターやカメラマンなどにとってインボイスの事務負担は膨大だ。新たに業界に入ろうという人にも壁になる」と話しました。
 日本共産党の倉林明子副委員長・参院議員は「自民党派閥の裏金問題は底なしだ。この国の政治を大本から切りかえるためにともにがんばろう」と述べました。

【赤旗】2月6日<主張>裏金「暫定リスト」―自民党は隠ぺい姿勢を改めよ
 自民党は5日、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で政治資金収支報告書に収入を記載していなかった議員の暫定的なリストを衆院予算委員会の理事会に示しました。主要派閥がそろって政治資金収支報告書を偽造するという党ぐるみの組織的犯罪にもかかわらず、リストとして提示したのは安倍派・二階派にとどまりました。しかも報告書の訂正で届け出た2020~22年の3年間のみです。とても裏金問題に真剣に取り組む態度とは言えません。
◆世論に追い詰められる
 自民党がリスト提示などに動きだしたのは、国民世論の批判を浴び、日本共産党など野党側の追及に岸田文雄首相も「不記載の実態把握に努める」と追い詰められたからです。日本共産党、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の4党国対委員長は自民党に対し、全所属議員を対象に裏金の有無や内容についてアンケート調査を行い、予算案審議が始まるまでに調査結果を明らかにし、関係者の証人喚問や政治倫理審査会の開催も含め真相解明に取り組むよう求めてきました。
 ところが自民党が5日示したのは、安倍派・二階派の現職議員に限られ、政治資金規正法違反の罪で略式起訴され、離党・辞職した安倍派の谷川弥一前衆院議員の名前もありません。キックバック(還流)を受けた政治団体名、金額、議員名を列挙するものの、裏金受領の日付や支出額、還流が始まった経緯や収支報告書に記載しなかった理由など具体的な説明はまったくないものです。
 安倍派・二階派・岸田派の議員への事情聴取も森山裕総務会長をトップとするチームであり、「身内調査」と疑念がもたれています。全議員のアンケート調査はこれからです。
 安倍派は、18~22年の5年間で所属議員らが関係する政治団体に対する総額約6億7600万円の寄付の不記載があったことを認めています。3年間分だけの聴取にとどめるなら、とても「不記載の実態把握」とは言えません。
 実態を隠そうとする自民党の体質は重大です。安倍派幹部を筆頭に裏金議員が記者会見で説明しようとしない。国民の怒りが噴出しても「把握してなかった」「秘書が報告しなかった」と自らの関与を逃れようとする。真相究明を迫られると「派閥の解消・解散」論議に矛先をそらそうとする―。政治資金の流れを透明化し、「民主政治の健全な発達に寄与する」ことを目的とした政治資金規正法の根本精神をじゅうりんした組織的犯罪行為という認識と反省がまったくありません。
◆「説明せよ」が国民多数
 共同通信の世論調査(3、4両日実施)では、裏金事件を受けて自民党が打ち出した対策は「信頼回復できない」が87%、裏金を受け取った自民党議員が「説明する必要がある」は84・9%にのぼっています。4日投開票の京都市長選で「政治家の仕事は金を集めることではなく、市民の声を集めることではないか」と訴えた「つなぐ京都2024」の無所属新人の福山和人氏が大健闘し、群馬県都・前橋市長選では自公推薦の現職を破って初の女性市長が誕生しました。世論と運動で岸田政権を包囲し、裏金問題の徹底究明を進めましょう。