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2024年の日本経済―格差正す政治 一層求められる(「赤旗」12日)
2024年1月13日
【赤旗】1月12日<主張>2024年の日本経済―格差正す政治 一層求められる
 賃金の伸びが物価上昇に追いつかず、目減りが続いています。10日に公表された2023年11月の実質賃金は前年同月比3%減と、20カ月連続のマイナスでした。実質賃金が1996年をピークに低下し、暮らしに困難をもたらしたことが、「失われた30年」と言われる、経済の停滞を生んでいます。そこを襲ったのが急激な物価高です。さらに能登半島地震の被害が追い打ちをかけています。格差を正し、誰もが希望をもって暮らせるよう、政治の役割がいっそう重要です。
◆物価高上回る賃上げこそ
 日銀が3カ月ごとに実施している「生活意識に関するアンケート調査」で「1年前と比べて暮らし向きにゆとりがなくなってきた」との回答は、直近の2023年9月調査で57・4%と、リーマン・ショック後に迫る高さです。
 GDP(国内総生産)の5割以上を占める消費が落ち込んだため、国内経済が弱体化しています。
 昨年末、内閣府が公表した、1人当たり名目GDPの国際比較(22年)で、日本は主要7カ国(G7)中、最下位でした。円安によってドル換算の金額が減った要因はありますが、2000年代はじめには米国に次いで2位でした。日本経済そのものが成長しなくなっています。世界のGDPの中で日本が占める比率は4・2%です。これも2000年代はじめには10%を超えていました。
 大企業は大幅に利益を増やしています。この30年間で売上高は16%増だったのに対し、「税引き後の最終利益」は11倍です。内部留保は520兆円を超え、過去最高です。
 自民党・公明党政権は法人税の減税や労働法制の改悪を進め、大企業を優遇してきました。しかし大企業がいくらもうけても賃金は上がらず、内需が増えませんでした。このゆがみを正さなければなりません。
 物価上昇を上回る賃上げを実現するために、大企業の内部留保への課税は待ったなしです。これを財源に、中小企業の賃上げを直接支援します。賃上げに回した分を課税対象から除くことで、大企業の賃上げも促進します。
 消費税は、物価高に苦しむ国民の負担をさらに重いものにしています。能登半島地震の被災者にも容赦なくのしかかります。消費税率を5%に下げる減税は物価全体を下げる効果があります。被災者支援としても有効です。
 税・財政は、所得の再分配によって暮らしを守り、格差を是正するためにあります。この本来の役割を取り戻すことが急務です。
◆閉塞破る国民的な議論を
 世界銀行による最新の経済見通しで日本の24年の実質GDP成長率は0・9%と、23年の1・8%から大幅な減速が予想されます。25年は0・8%と、さらに低成長の見込みです。不透明な国際情勢が影響するとみられます。国内消費を喚起する政策がこれまでにも増して必要です。
 暮らしも経済もよくなる展望が見えない閉塞(へいそく)感を打ち破ることが求められています。日本共産党は、30年の経済停滞・暮らしの困難を打開する「経済再生プラン」を提案しています。どうしたらこの深刻な事態から抜け出すことができるのか、国民的討論と合意づくりを強く呼びかけます。