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消費税10%―巨額の還付で得する大企業
2018年7月14日

【赤旗日曜版】7月15日 消費税10%―巨額の還付で得する大企業
 安倍政権は消費税、10%への増税を2度延期、次の増税期曰を2019年10月としました。先月15日に経済財政諮問会議などがとりまとめ、同日閣議決定された18年版「骨太の方針」は、「19年10月」の消費税10%への増税を「実現する必要がある」と明記しました。
 骨太の方針は増税による景気悪化を緩和するため、住宅や自動車の購入支援策など「特別の措置」を実施するとしています。しかし、いずれも大多数の低所得層にはあまり関係のない対策で、景気悪化は防げません。
 骨太の方針は、「団塊の世代」が75歳になり始める22年までに社会保障費抑制の新たな仕組みをつくるため、19~21年度を「基盤強化期間」にするとしています。
 安倍政権は社会保障費の「自然増」を1兆6千億円も削り込み、負担増・給付減によって国民に深刻な被害をもたらしてきました。日本の社会保障は、欧州の主要国と比べて、もともと不十分です。それが高齢化を理由に削られ、低所得層に重い負担となる消費税増税が強行されれば格差は広がる一方です。
 14年4月の8%への消費税増税は家計を直撃し、消費を冷え込ませました。14年度の経済成長率はマイナスとなり、家計消費はいまだに低迷しています。消費税は低所得者ほど負担が重くなりますから、憲法14条が禁ずる経済的差別を助長する違憲の税です。
 こんな消費税増税に政府が固執する背景には、経済財政諮問会議など政策決定の中枢に座る財界代表の要求があります。
 財界が消費税増税を求める大きな理由は、消費税をすべて価格に転嫁できる大企業にとっては直接的な痛みを感じない税金だからです。自動車や電機など輸出大企業は「輪出戻し税」で多大な利益さえ受けています。
 消費税を税務署に納めるのは事業者です。その納税額は、売り上げにかかる消費税額から仕入れにかかる消費税額を差し引いて計算します。ただし、消費税法は輸出品の売り上げの消費税率を0%としています。このため、仕入れにかかる消費税額は全額控除され事業者に還付されます。これが「輪出戻し税」です。
 この制度によって、例えばトヨタ自動車は消費税導入以来、一度も消費税を税務署に納めたことがなく、毎年、巨額の還付金を受けています。
 この場合、親会社である大企業が、消費税を仕入れ先の下請け企業にきちんと支払っているのなら、その分が還付されるだけです。しかし実際には、大企業は強い立場を利用して下請け単価を継続的に引き下げさせ、実質的に消費税の支払いを免れています。払ってもいない消費税の還付を受ければ、それは〝もうけ〟になります。
 消費税に頼らず、大企業・大金持ちに応分の負担を求めるなら、社会保障の財源は十分に確保できます。私も参加している「不公平な税制をただす会」は、不公平税制の是正で37兆円以上の税収増が可能だと試算しています。浦野広明(うらの・ひろあき立正大学法学部客員教授)

【毎日新聞】7月10日 参院内閣委:「豪雨よりカジノ審議」野党が国交相出席批判
 安倍政権の豪雨被害対応への批判を野党が強めている。10日は、石井啓一国土交通相がカジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の担当として参院内閣委員会に約6時間出席するのを優先したことに批判が集中した。
 国民民主党の矢田稚子氏は「一刻を争う状況でカジノ法案の審議をしていていいのか」とただした。石井氏は「審議のあり方は国会で決めていただく」と語るにとどめた。この審議は野党が休戦を主張する中、9日に柘植芳文委員長(自民)が職権で開催を決めた。
 立憲民主党の辻元清美国対委員長は党会合で「国交省が中心とならないと、道を開けるなどができない。人命第一と言いながらカジノ第一だ」と批判。共産党の小池晃書記局長もBS11の番組で「土砂災害の最高責任者は国交相。国会に座っている場合ではない」と指摘した。
 一方、大雨の予報が出ていた5日夜に、東京・赤坂の議員宿舎で「赤坂自民亭」と称する飲み会が開かれたことへの批判も続く。安倍晋三首相ら自民議員数十人が参加し、西村康稔官房副長官や片山さつき参院議員がツイッターに写真を投稿。首相や小野寺五典防衛相のほか、翌朝にオウム事件の死刑囚7人の刑執行を控えた上川陽子法相らが写っていた。「和気あいあい」(西村氏)、「大変な盛り上がり」(片山氏)のコメントもあった。
 これに対し立憲の蓮舫参院幹事長は10日、「責任感があまりにも欠如している」と記者団に語り、社民党の又市征治党首も記者会見で「初動対応を疑問視せざるを得ない」と批判した。自民党の森山裕国対委員長は10日の会見で「こんな大きな災害になると予測できなかったと思う」としつつ、「できるだけ慎んだ方がいい」と語らざるを得なかった。公明幹部は「宴会をやるなとは言わないが、なぜネットに写真を流すのか」と嘆いた。【遠藤修平、立野将弘】