①【日刊ゲンダイ】6月22日 共同通信社が20,21日に行った世論調査で、安倍内閣の支持率は前回5月(49.9%)から2.5ポイント下落し、47.4%となった。不支持率は前回(38.0%)から5.0ポイントも増え、43.0%まで上昇した。いよいよ支持と不支持が拮抗してきた。
不支持の急上昇は安保法案の審議が大きく影響しているのは間違いない。安保法案については、「憲法に違反していると思う」という回答が56.7%に上った。「違反していると思わない」は29.2%だった。
安保法案自体に「反対」も、58.7%で前回(47.6%)から10ポイント以上増えた。一方、「賛成」は27.8%にすぎず、前回(35.4%)から7.6ポイントも減った。中でも、公明党支持層で「反対」が急増している。「反対」が47.2%(前回35.1%)まで上昇し、「賛成」は36.6%(同53.9%)に下落。ついに賛否が逆転した。
参院は自民党だけでは過半数に満たないため、安保法案の審議では、安倍政権は公明党への一層の配慮が必要になる。公明党支持層でも法案への「反対」が「賛成」を上回ったことで、公明党の態度が硬化すれば、安倍首相が苦しめられるのは確実だ。
②【北海道新聞】6月23日 19歳、フリーター。音楽とおしゃれが好きで、政治には関心がなかった。そんな女の子が発起人となって26日、安全保障関連法案に反対するデモが札幌で行われる。呼びかけたのは札幌市中央区の高塚愛鳥(まお)さん。「戦争は怖い。イヤだ。許せない。むかつく…。若い世代が自分たちの言葉で反対の声を上げたい」と力を込める。デモの名は「戦争したくなくてふるえる」。若者に人気の歌手西野カナさんの曲の「会いたくて震える」という歌詞にかけた。<戦争が始まったら自由が奪われる。バカな政治家たちに自由で楽しいあたし達の暮らしを奪われてたまるか!>。インターネット上のデモの告知には、自身の写真とともにそんなメッセージを載せた。(26日の取り組みの結果は、全国紙が報道しました)
③【毎日新聞】2015年06月11日 東京朝刊《女の気持ち》
消費税が上がってから、生活が苦しくなった。/夫はそれなりの役職だ。だけどついに持病のある私も働かなくてはやりくりできなくなってしまった。/10年ぶりのパートは、ほんのわずかな時間だけれど、社会としばらく離れていた主婦には緊張の連続。もう少し慣れたら、余裕を持って働けるのかもしれない。/安い物を買いにスーパーに行っても家族4人では、あっという間に金額が膨らむ。買い物の途中で、ドキドキハラハラするものだ。/子供の習い事、幼稚園代、保険、家賃、税金など払っているとお給料はなくなってしまう。/夫は休みも少なく、朝早くから遅くまで働いてくれているのに、遊びに行ったりする余裕はないのだ。休みの日に「日雇いのバイトするから」と言うけれど、そこまでして休みなく働かなくてはお金に余裕ができないなんて、家族の意味は何なんだろうと思う。/いい年をして、実家の両親に食品や子供の日用品を買ってもらう。今の若い人は大変なのがわかるから、と言ってくれる母には頭が上がらない。申し訳ないと思う。/こんなに暮らしにくくなるなんて思っていなかった。私は専門学校を出させてもらったけど、同じように子供にできるのだろうか。今から不安でしかない。
④『労働総研』98号が「特集徹底検証・消費税導入26年」を掲載 (\1,200+税)
《主要論文と筆者》 消費税導入以降の日本経済―26年間を振り返る 山家悠紀夫(暮らしと経済研究室)/消費税増税への財界の執念と狙い 安藤実(静岡大学名誉教授)/消費税と財政・社会保障の危機 垣内亮(日本共産党経済政策委員)/中小企業に厳しく大企業にやさしい消費税 藤田信好(全商連運動政策局)/派遣労働者増やす消費税の仕組み 佐伯正隆(税理士)