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子育て支援金制度―命脅かしても下がらぬ保険料(「赤旗」)、週のはじめに考える 「王様は裸だ」と誰が言う(「東京」)
2026年4月5日
【しんぶん赤旗】4月5日<主張>子育て支援金制度―命脅かしても下がらぬ保険料
 4月から、子ども・子育て支援金制度が始まりました。「子ども・子育て政策の強化」のためとして、すべての公的医療保険加入者から保険料に上乗せして「支援金」が徴収されます。
 全世代が子育て世帯を支える「分かち合い・連帯の新しい仕組み」という看板で2024年に自公政権が成立させました。今年度の徴収額は総額で約6千億円、27年度は8千億円、28年度には1兆円と段階的に引き上げられます。
■医療保険に上乗せ
 上乗せされる保険料の額は、健保組合か国保かなど加入する保険によって異なりますが、平均で加入者1人当たり、今年度は年3000円(月250円)、28年度には年5400円(月450円)に上がります。実質的増税です。加入する保険によって負担額が違うことから、収入の少ない人が多い人より負担が増えることも起こり得ます。
 子育て支援金は、社会保険の対象ではない子育て支援の財源を税金で賄うのでなく、医療保険に上乗せして徴収する“禁じ手”です。“取りやすいところから取る”やり方です。
 今回実施された支援金で行われる子育て支援の中身は、抜本的な施策にはほど遠いものです。子育て支援を拡充しようとすれば保険料を上げることが求められ、その範囲内でしか支援策ができないともなりかねません。
 医療保険への上乗せが前例とされれば、障害者福祉など医療と関係のない他の施策にも保険料の目的外使用が広がる恐れがあります。
 一方、高市早苗・自維政権は「現役世代の保険料を下げる」として、医療制度の改悪を強行しようとしています。
 現在、参院で審議中の26年度予算案には、がんや難病患者の受診抑制を招き、「命の沙汰も金次第」をもたらす高額療養費制度の負担上限引き上げが盛り込まれています。
 今国会に提出された健康保険法改定案には、医療機関で処方された薬に類似の市販薬がある場合、薬(OTC類似薬)代の一部を保険適用外にし、患者負担を大幅に増やす改悪が含まれています。
 医療制度の改悪で軽減される加入者1人当たりの保険料は、高額療養費制度改悪で月約120円、OTC類似薬の負担増で月約30円、合わせても月150円にすぎません。「ペットボトル1本分の保険料軽減と引き換えに患者の命を削る大改悪」(日本共産党の辰巳孝太郎衆院議員)です。
 そのうえ、子育て支援金が上乗せされるため、保険料は下がるどころか上がります。
■社会保障抑制路線
 子育て支援に抜本的に税金を投入するのではなく、医療保険料の上乗せ徴収という姑息(こそく)な手段をとるのは、社会保障予算を抑制し、軍事費と特定大企業へのバラマキに税金をつぎ込むのが自民党政治の根本姿勢だからです。
 医療制度の改悪も同根です。「社会保険料を下げる改革」と称し、わずかな保険料軽減と引き換えに国民のセーフティーネットをずたずたにし、命を脅かす―。自民党政治の根本を変えなければ、子育て支援の拡充も国民医療を守ることもできません。

【東京新聞】4月5日〈社説〉週のはじめに考える 「王様は裸だ」と誰が言う
 ネット上の電子図書館「青空文庫」で、デンマークの童話作家アンデルセン(1805~75年)の代表作「はだかの王さま」(大久保ゆう訳)を再読しました。読者の皆さんにもおなじみの話ですが、あらすじを紹介します。
 ある国の王様は新しく美しい服に夢中でした。そこに現れた詐欺師にだまされ、バカには見えないという布地で服を作ってもらいます。詐欺師は空(から)の織り機で服を仕立てるふりをしました。
 王様は愚かと思われたくないばかりに、誰にも見えない服に「すばらしい」と満足げです。側近たちも「王さまにふさわしい美しさだ!」「よくおにあいです!」と口々に持ち上げ、王様にパレードで着るように進言します。
 行進を見に集まった人々もバカだと思われないように王様の服を褒めたたえます。しかし、小さな子供が「王さま、はだかだよ」と言ったことをきっかけに、みんなが「王さまははだかだぞ!」と叫び出します。王様は今さら行進をやめられず歩き続けました。
◆外から見えぬ「偉大さ」
 トランプ米大統領がまといたいと願うのは「偉大さ」です。2期目に就任してから1年3カ月近くたっても、その偉大さはトランプ氏自身と側近、熱烈な支持層にしか見えていません。
 一方的な関税引き上げは貿易ルール違反ですが、日本を含む多くの国は米国の要求をほぼ吞(の)むしかありませんでした。国際規範を一顧だにしない世界一の経済大国と争って報復されれば、自国の損失が増えるばかりだからです。
 トランプ関税は輸入品の価格に上乗せされ、米国の物価を高騰させています。対米貿易黒字の国を力ずくで屈服させたツケを自国の消費者に回しながら、トランプ氏と取り巻きが悦に入(い)るなら「米国第一」が滑稽に響きます。
 トランプ氏は世界一と誇る軍事力の行使もためらわなくなりました。今年初めにはベネズエラを攻撃して大統領を拉致。2月にはイランへの攻撃を始めました。いずれも明白な国際法違反で、正当化できる事情は見当たりません。
 イラン攻撃の狙いは核開発阻止か、体制転換か、原油の強奪なのか判然としません。あるいは、反米の国を懲らしめたいだけかもしれません。朝令暮改の発言は、トランプ氏自身も何が目的なのか分かっていないように映ります。
 原油輸送の要路ホルムズ海峡はイランが事実上封鎖。原油価格が高騰し、各国には迷惑千万です。トランプ氏は自ら世界経済を混乱させておきながら、海峡の安全は石油を輸入する国が確保しろというのですから、あまりの身勝手さに怒り、呆(あき)れるほかありません。
◆高市首相は直言避ける
 米国には独善的な傾向が以前からありますが、自由と平等、民主主義、法の支配、自由貿易といった普遍的な理念を掲げ、世界秩序の構築を主導してきたことも事実です。だからこそ、多くの国が米国を偉大だと認めていたのです。
 しかし、むき出しの「力」を誇示する米国の国際的信用は、今や完全に失墜しました。このままでは世界は大不況に陥り、最悪の場合、戦火が世界中に広がりかねません。誰かがトランプ氏の暴走を止めなければなりません。
 高市早苗首相は先の日米首脳会談で「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだ」とトランプ氏を礼賛しました。イランとの和平は「トランプ大統領の気持ちにもかかっている」との意味だそうですが、持って回った表現が理解されたかは疑問です。
 抑止力を米国に依存する日本の首相が米大統領の顔色をうかがうことは、やむを得ない面はあります。とはいえ、戦時の自衛隊派遣を約束しなかったり、トランプ氏の機嫌を損ねなかったりしただけで「会談は成功」と喜ぶほど日本外交の志は低いのでしょうか。
 トランプ米政権と距離を置きつつある欧州各国にも、トランプ氏に面と向かって停戦を迫る首脳は残念ながら現れていません。
◆重み増す米国民の審判
 国際社会がトランプ氏に直言しないなら、米国の有権者の審判に託すほかありません。11月の中間選挙は、与党共和党が敗北すればトランプ氏が求心力を失う可能性がある重要な選択となります。
 ただ、トランプ氏は議会の承認なく関税引き上げや武力攻撃に踏み切ってきました。米国民が「ノー」を突き付けても、残る2年余りの任期にさらなる暴走を繰り返す懸念は否定できません。
 童話の「はだかの王さま」は民衆の指摘で自分が服を着ていないことに気付きましたが、その後、改心したかどうかまでは描かれていません。さて、現代の「はだかの王さま」はこれから、どう振る舞うのでしょうか。