―国民のみなさんへ― 総会アピール
「消費税増税法案 つくらせない 出させない!」の共同を
草の根からともに広げ、増税ストップを
 国民のみなさん
 私たち消費税をなくす会は、第22回全国総会を開きました。
 東日本大震災・原発大事故は、戦後最大最悪の災害となり、台風の被害も重なりました。
 しかし、大震災はいまだ復旧・復興のめどがたたないまま、民主党政権は2年で3人目となる野田内閣を発足させました。
 野田首相は、来年の通常国会で消費税増税法案を通すと言明しました。税率は、当面10%、財界は将来20%台をねらっています。社会保障と復興財源を口実に、国民には社会保障の切り捨てと増税のダブルパンチ、大企業には減税をすすめようとしています。消費税増税を押し通すために、自公両党との大連立を呼びかけています。
 大手マスコミの多くも、政府や財界の増税計画を「応援」するキャンペーンを強めており、重大な局面を迎えています。

 みなさん
 この間、私たち国民のくらし、医療・福祉が切り捨てられてきました。さらに雇用が悪化し、所得格差や貧困の驚くべき広がりがすすんでいます。このもとで消費税増税は、被災者にも負担を強い、国民のくらしと日本の経済をさらに悪化させるものです。
 消費税が10%になれば、4人家族の標準世帯で年間17万円の負担が34万円となります。「生活が狂ってしまう」「暮らしていけない」との悲鳴があがっています。

 みなさん
 政府や財界は、財源がないから消費税増税といいます。しかし、財源はムダを省くこと、税金のとり方を変えれば生み出せます。アメリカ軍への「思いやり予算」、政党助成金やムダな大型開発などを見直すことです。
大企業や大資産家のゆき過ぎた優遇税制をただちに見直すことです。税金は、所得の多い人は高い割合で、少ない人は低い割合で、その負担能力によって社会を支えてこそ日本国憲法の精神を活かすことができます。

 みなさん
 消費税増税を何としてもストップさせましょう。草の根から世論と運動を高めていくならばその条件はあると考えます。
 増税の動きにたいして最近の世論調査では、消費税増税「反対」が「賛成」を上回ってきています。そのうえ消費税増税は民主党の公約違反です。
 いま、消費税増税反対の国会請願署名は1千万人を超え、2千万人に向けてすすんでいます。こうした運動の力によって14年間も増税勢力の企みを許さないできました。

 みなさん
 私たち消費税をなくす会は、この21年余「継続は力」と学習・宣伝・対話をすすめ1700の草の根の会と152万人の会員となりました。
 「消費税増税法案 つくらせない 出させない!」を合言葉に草の根からともに共同を広げ、増税をやめさせようではありませんか。
2011年10月2日
消費税をなくす全国の会・第22回総会