参院選で爆発した国民の怒りを力に秋の国会へ
「消費税増税法案をつくらせない」運動を強めましょう
2007年8月8日 消費税をなくす全国の会常任世話人会

 草の根の会のみなさん、世話人のみなさん
 猛暑の中の活動、本当にご苦労様です。
 「これ以上の負担増はゴメンだ」「消費税が上げられたらもう商売をたたむしかない」――国民の切実な叫びが渦巻く中、消費税をなくす会は先の参議院選挙で、「大増税への怒りを国民みんなで示せば、必ず、安倍自民・公明内閣の消費税増税計画をくいとめることができます」と懸命に運動をすすめました。
 また、会員それぞれが、様々な場所で、「増税ノー」を訴え、頑張りました。
 結果は、国民に大増税を押し付け、暮らしや営業の痛みをかえりみない自民・公明が大惨敗となりました。国民の怒りが爆発したあらわれです。
 選挙後、自民党の津島税調会長は、「年末の税制改正論議で、消費税率の引き上げについて、一定の方向性をうちだすことは、困難になった」と述べました。国民の世論と運動が、増税派を大きく追い込んだことを、確信にしようではありませんか。

 みなさん
 自民・公明党の歴史的大惨敗を、私たちの願いを実現するチャンスにしましょう。「消費税ノー」「増税ノー」の運動を、たゆみなく継続してきたなくす会が、その役割をいっそう発揮する時です。
 安倍首相は、選挙結果をかえりみず、投票日の夜に、消費税を含めた税制の抜本的な改革論議を予定通りすすめる考えを示しました。津島会長は、先の発言に続いて「年金や医療の財源について、野党も、国民に対して責任を負っている」「秋の臨時国会で与野党が消費税率の扱いを含めた税制のあり方について協議する場を設けるべきだ」とも述べています。
 政府税調の香西会長も、「所得税の控除見直しをすすめたい」「民主党も将来永劫に消費税を上げることは絶対ないと考えているかどうか」「議論を深めていけば、落ち着く所に落ち着く」と発言しています。
 社会保障とリンクさせた論議で、消費税増税へ抱きこんでいこうという政府・与党の傲慢な狙いが透けて見えます。
 これ以上の国民への増税・負担増は、いかなる形でも許すわけにはいきません。
 参院選で、消費税率を「現行のままに抑える」と訴えて大躍進した民主党、「消費税増税は貧困と格差をいっそうひろげる。反対をつらぬく」と公約した共産党、「安易な消費税増税には反対」と公約した社民党と、その議員に、「公約を守って消費税増税反対で頑張れ」の激励を寄せようではありませんか。
 自民党・公明党とその議員に対して、「国民の審判に耳を傾け、消費税増税計画は撤回せよ」の抗議の世論と運動をおこそうではありませんか。

 みなさん
 全国の会は、秋の国会へ、断固として、「増税法案をつくらせない」活動を強める決意です。
 8月8日に開いた常任世話人会は、秋の重要な情勢の中で迎える10月7日の第18回全国総会を大きく成功させることを申し合わせました。
 (1)宣伝・対話活動に参加し、各界連の「消費税増税計画は中止せよ」1000万人対話・国会請願署名運動と入会署名をすすめましょう。(2)地域の会・職場の会を二倍、三倍にし、歴史的なたたかいを支えましょう。(3)国会議員への要請行動を強め、「消費税増税に反対です」という議員をふやしましょう。(4)学習会に参加しましょう。会報「ノー消費税」を読みましょう。(5)団体を訪問して懇談し、共同の輪をひろげましょう。
*  *
 選挙結果を力に、国民みんなで力をあわせて、消費税増税を阻止していこうではありませんか。