ひろがる草の根活動
ノー消費税 2012.11 第256号

<総会発言>

●被災地の努力に水差す増税=岩手の会 藤村敬吾さん
 被災地への温かいご支援に感謝します。
 暮らし・商売の再建に被災者・自治体は血のにじむような努力を続けています。若い人は働く場所がない、雇用保険も1月で切れましたが、6割の人は仕事がありません。人口の流出が続き、1万5千人だった大槌町では1万3千人をきりました。仮設住宅の建設は大手が受注し、県外から下請業者を連れてくるため地元の中小業者には仕事が回りません。
 このもとで、ある被災者の首長は、「この時期に消費税増税とは!政府は何を考えているんだ。許せない」と語っています。「会」や各界連は、生協や建設組合など幅広い団体と共同し、2月750人、7月800人の県民集会を成功させました。こうした運動と県民世論が、県議会での増税反対意見書の採択につながりました。
 増税法可決後も怒りの対話がはずみます。選挙で増税中止の展望を切り開く決意です。


●増税は復興の最大の妨げ=宮城の会 渡辺安子さん
 狭い仮設住宅で将来不安を抱え、高齢者の4割が体調を崩しています。住宅の再建は76%の人が依然厳しい状況です。住宅建設にも、日用品にも消費税は容赦なくかかります。3党の密室談合で増税を強行したことにハラワタが煮えくりかえる思いです。増税は復興の最大の妨げです。
 デパートや農協、生協も参加する「消費税率引き上げをやめさせるネットワーク宮城」、各界連、「会」で宣伝や講演会を共同でおこない、一番読まれている河北新報に意見広告を出しました。生協内のあしたばの会は、毎月第一土曜日、「ノー消費税」の2〜3ページを読み合わせし、学習しています。
 これまでの歴史に学び国民の声に耳を傾けない増税連合に選挙で厳しい審判を下したいと思います。マッキンリーで雪崩のため行方不明となった県事務局長の悲しい出来事もありましたが、その分も頑張る決意です。

●増税反対のテレビコマーシャルも=福島の会 服部雅さん
 原発事故の被害は続いています。被災者は16万3千人、県外移住者は6万人、過酷な生活が強いられています。8万人の子どもの甲状腺の健康診断がおこなわれましが、その3割にしこりやのう胞が検出され、1人が癌と診断されました。国は「原発が原因ではない」「ただちに健康に影響ない」と言い訳、でも県民の不安は積もるばかりです。 高齢者の孤独死、自殺が増え、原発関連死が一千人を超えました。除染対象は60万戸ですが、終わったのは4千戸にすぎません。
 脱原発の県議会決議や18歳以下の医療費の無料化を県が助成するなど県民のたたかいも前進しました。増税反対では、テレビコマーシャル、学習会、宣伝、商店街訪問、地元国会議員要請、自治体決議などにとりくみ、「原発で大変なのに増税とんでもない」「10%ではやっていけない」と怒りのすごさを実感しています。

●世論が国会を動かすことに確信を=参議院議員 大門実紀史さん
 国会では、8月7日に不信任案提出を野党7党でおこないました。わが党が呼びかけて、7党の合意にこぎつけ、自民党がのれば、不信任案採決寸前で、増税法案が廃案になるギリギリのところまでいきました。そこで野田、谷垣会談が開かれ、「近いうちに」と谷垣さんが丸めこまれてしまったのです。
 増税反対が過半数という世論があったから小数政党も共同しました。世論が土台にあって国会が動いていることに確信を持ってほしいと思います。
 消費税増税の3党合意のやり方を許していくと、次は憲法改悪、3党と維新の会によるタカ派の保守再編が進みます。だから増税中止で政治の悪い流れを食い止めようではありませんか。
 国民世論を踏みにじった増税政党に選挙で厳しい審判を加えるとともに、日本共産党を大躍進させていただいて、増税阻止のためご一緒にがんばる決意です。

●売薬印紙税廃止のたたかいの伝統=富山の会 水谷敏彦さん
 会報10月号に富山の会世話人の藤田政治さんの「売薬印紙税のたたかい」が掲載されました。富山の会はこの伝統を受け継いでいるとの自負、誇り、決意をもって活動しています。
 増税反対では、山家悠紀夫さんを呼んでの学習会、4月には「この時期に増税とはなんだ。ストップ消費税10%」のシンポジウムをおこないました。シンポは、介護、業者、農業、医療、年金者など各層のリアルな実態を告発してもらいました。また、暑いなか宣伝カーとテープをつかった宣伝をおこない、増税法可決後も街頭宣伝を続けています。
 富山の会は、全国平均から会員は1万人足りないが、ノー消費税読者は100人を超え、全国の2倍の水準で頑張っています。若い人も世話人になってもらいました。
 財政問題では困っており、これを学んで帰り、消費税増税中止、廃止のために全力を尽くす決意です。

●女性が加わりさらに元気に=静岡県民の会 河本泰輔さん
 「ノー消費税」の7月号、10月号と続いて掲載され、激励されています。
 増税法が佳境の時は、各界連とも協力し、毎日昼休み宣伝をおこないました。
 常任世話人会は、毎月開いていますが、そこに女性2人に加わってもらいました。すると雰囲気ががらっと変わり、活発な話し合いとなり、元気が出る会議となりました。さっそく会議後に宣伝をしようとなり、8月末、静岡駅でおこないました。
 「消費税は社会保障のためでなく、防災・減災の名で公共事業に使われる」と宣伝すると、若い人が「本当なの?」と対話になりました。マスコミの影響を受けているのです。また、「増税を実施させないたたかいがある」ことを宣伝すると対話がはずみます。
 野田民主党政権のウソつき政治は許せません。総選挙・参院選挙で悪法をやめさせる人を選んで、何としても増税をストップさせましょう。

●5つの「会」を次つぎと=香川の会 高松信子さん
 「3人寄ればなくす会」と1年間で3つの会づくりの目標を超え、5つの新しい会ができました。どういう風につくったのか。生涯元気いっぱいな女性に参加してもらい、消費税の学習会を開いて「会」をつくり、全国の会作製のピンクのエプロンをつけて一緒に宣伝します。「会ができるとエプロンがもらえる」と伝えます。このエプロンは「美しく見える」ととても好評です。
 昨年の総会に大阪の税理士の清家裕先生(税経新人会全国協議会理事長)に来ていただいて学習し、とても好評でした。12月に野田首相が8%、10%の連続値上げを発表、これに対し民商など各界連傘下の団体でも数回、清家先生の学習会を開きました。全国の会からパンフ350冊、チラシ1千枚を取り寄せ、団体訪問もおこないました。増税に対しては、とくに女性の怒りが高く、会づくりにもつながっています。

●オスプレイ反対のたたかいとともに=沖縄 山城正雄さん
 今日の台風で大被害を受けましたが、東京にいたおかげで総会に来られました。沖縄県民の80%近くは基地はいらないと思っており、この度のオスプレイ反対の闘いは、宮古や八重山を含め10万3千人と全県民的なたたかいとなっています。かつてアメリカが基地にするため土地を買い上げるといった時、県民を奴隷化させるものだと反対して、当時の人民党の瀬長さんを先頭に命懸けで島ぐるみで闘いました。歴史をもつ沖縄のオスプレイ反対のたたかいであり、辺野古基地建設反対の闘いです。議案に沖縄の闘う歴史があったことを書き込む必要があります。消費税をなくす会の運動は、徹底して民自公が増税したことを宣伝し、消費税を必ず廃止させて、国民が幸せに暮らせる世の中にできると確信しています。

●なくす会の発展を再認識=北海道 田口清英さん
室蘭なくす会からきました。北商連の副会長をしています。牧野さんの報告を聞いて反省しています。税金は民商の専門だと思っていたが、なくす会がこれほど広範な地域と階層のなかに、個人参加で広がっていることを再認識しました。北海道では毎月1日と24日に大型店前で宣伝しています。24日は年金者組合と婦人団体、民商、健康ネット、日本共産党などで、順番にマイクを持って宣伝しています。民商の紺のハッピを着ていますが、ピンクのエプロンを見て、やっぱりカラフルで派手ハデでやったほうが、沈んだ気持ちを引き立てるのではと思いました。
 年収は全国平均の320万円に対して、230万円と低い状況です。人口は40年間に7万人減で、消費税の滞納が09年4・7億円、10年3億円にものぼり、中小業者が転廃業に追い込まれています。悪税である消費税をなくすため、会の運動に力をつくしたい。

●元気に活動する無党派の会=常任世話人 増本一彦さん
 今日はなくす会の外側で頑張っている「消費税増税に反対する無党派の会」を紹介します。会は県内の商工会議所、農協、医師会、地域婦人会、商店会の役員さん、お寺のお坊さんなどのグループで、8月10日の国会通過のときはお寺の客殿に70名ほどが集まり、お医者さんが荒木栄のがんばろう≠フ歌詞を持ってきて、みんなでスクラムを組んでたたかいは今から≠やったんですよ。集まった人は廃止すべしという元税務署職員、低い税率ならあっても良いという大学の先生、今の増税は絶対反対という八百屋、魚屋、スーパーのおやじさん。お寺の住職さんと奥さんも参加。増税反対の国会議員をふやそう。神奈川県選出の国会議員37人全員に働きかけようとお寺から電話とファックス攻勢をかけました。
 こういう人たちと手をつないで行くことが大切です。もう一つはもっと勉強し、消費税の正体をつかみ直す必要がある。そして衆議院と参議院選挙で増税勢力に厳しい審判を下す世論を強めましょう。

●実行委員会を立ち上げ=大分の会 植田淳子さん
 大分では各界連が機能していないのですが、政府が税と社会保障の一体改革をするために、攻撃をしてきているのに、こちら側がバラバラでよいのか、となくす会からも呼びかけて、その名も「社会保障・税一体改革反対大分県実行委員会」を立ち上げました。6月23日には全国の集会に呼応して、初めて大分県集会を開催しました。
 集会に先立ち団体訪問、なくす会のテープを使った宣伝など、60人を超える人が行動しました。大分県の参議院議員(自・公3人)に要請はがきを送ろうと、議員一人あたり5千枚、計1万5千枚のはがきを作成して街頭でも配りました。8月10日、参議院で法案が通りましたが、増税が実施されるまで1年半ある、これから頑張らねばと実行委員会を続けることになりました。なくす会としては、こういう運動の中心をになってきたことはよかったなと思っています。

●学習の積み重ねが確信の行動へ=高知 尾原明広さん
 税金にかかわって50年近くなりますが、なくす会に参加して税に対する認識が変わりました。なくす会は12年開店休業状態でしたが、10年2月ごろ杵渕さんから、なんとしてもやろうと言われ、学習会を計画しました。しかし、消費税が転嫁できない問題、働く人のリストラ促進税であることなど、基本的な問題がわかりにくいーということで、大阪の方から先生を招いたり、自分たち独自にも積み重ね、やっと最近になって、消費税はひどい、なくさないかん!と変わってきました。それが4ヶ月程前の常任世話人会で吹き出てきて、各地域で自主的な行動が起きてきました。
 県の会は月1回の宣伝のほかに日曜市での宣伝、毎週金曜日、24日行動では地域の人と一緒に行っています。いよいよたたかいの火蓋が切られたと思っています。今後県全体に広げること。団体共闘をすすめる。当面選挙では国政を変えるよう頑張りたい。

●廃業倒産へ追い込む増税=長野 古川多磨夫さん
 共産党県委員会から参加しました。長野では建設業界紙9月25 日付の一面トップに「消費税7割が反対 史上最大の危機迫る」との大きな見出しで市民アンケートの結果が報道されています。消費税の住宅産業への影響を調査したもので、消費税に反対は61%。賛成は21%。住宅建設戸数は平成8年の3分の1、27年には6分の1を割り、県内の住宅建設業界の多くが廃業・倒産へ追い込まれるだろう。10%増税は史上最大の危機迫ると報道されています。
 共産党は提言をもって呼びかけていますが、大手建設業界の方からも「理にかなっている。実際にやってもらわねば困る」と賛同してくれています。
 総会の討論でなくす会の役割と運動に学んで長野県でもがんばります。選挙で増税中止を実現させましょう。

●宣伝には必ず入会署名を=兵庫 木野下章さん
 芦屋市からきました。まず1年間の活動を報告します。常任世話人会は毎月開き、当面の行動を決めています。毎月県内10か所で宣伝活動を行い、芦屋でも駅前で行っています。会員は1年間に県全体で4727人を拡大しました。
 会を今後どう発展させるかが課題です。一つは高齢化、病気や足が痛むなどの中で老骨にムチ打ってやっている現状があります。芦屋は一人当たりの住民税が全国一高く金持ちが多いところで、「消費税といってもネー」と反応は弱く、宣伝するほうも、署名は集まらないし、と消極的になる。しかし、最近は貧困化が進み、所得200万円以下は10年前の48%から現在56%へと増えています。
 阪神淡路大震災から17年たち、個人へ貸付(150万円から350万円)の制度がとられましたが、いまそれを返済できない、連帯保証人も被害者同士で返せるわけがありません。東日本大震災、原発事故で大変ななか、消費税を上げる日本はひどい!増税反対の国会議員を送り出すことによって消費税をあげさせないために頑張っていきます。

●増税中止の新しい国会を=梅村早江子さん
 私は今、衆議院選挙の比例候補者として、各地を回っています。
 先日群馬県渋川で、20歳の青年が私の街かど演説をじっと聞いてくれ、「中学校でもいじめにあった。職場でもいじめにあっている。弱い者いじめは消費税も同じ。民主党の公約違反は許せない」と言いました。「5%でもたいへんなのに、10%になどにしたら地域の経済がガタガタになってしまう」という声があがっています。  消費税増税を中止する新しい国会へ、何としても選挙で示したいと思います。なくす会は、消費税廃止の実現のために、国会の力関係を変えようと、大衆的政治同盟として 90年に発足しました。私は結成の時からこの会に参加してきました。
 ある限り増税されていく悪魔の税制、会員の一人としてみなさんと力を合わせてがんばります。

●これまでにないマラソン宣伝=京都の会 加藤建夫さん
 京都から4人で参加しました。私は、商売の関係で、京都市内をはじめ、奈良の方にも足を運んでいますが、どこも非常に景気が悪いです。政党助成金をもらっている政党は、国民を騙すことはできても助けることはできません。日本共産党に頑張ってもらいたい。国民が安心して生活できる政治にしてほしい。
 京都では、各界連が「税と社会保障一体改革」に反対するマラソン宣伝を昨年12月5日から今年9月7日まで、京都駅前でロングランで取り組みました。消費税増税反対だけでなく、社会保障の改悪に反対ということで、それまでの京商連や京建労、共産党、なくす会だけでなく、民医連や京教組、新婦人など、多くの団体が結集して、大きな宣伝行動ができました。この宣伝は187回に及び、最終日の9月7日は、70人を超える参加者でした。この行動で、新しく各界連に加盟する団体も増えました。京都の会としてもこの宣伝行動の一翼を担うことができました。

●拍子木タンバリンで地域まわり=愛知の会 きしの知子さん
 全国の会の増本一彦さんに来ていただき、岐阜・静岡・三重と愛知の4県で学習・交流会を開催しました。40人が参加し、とても元気が出る場になりました。愛知では、江南市、名古屋市緑区、豊明市で「会」ができました。県の会の宣伝行動にも、新しい地域の会が数人で参加しています。「増税はワヤだわね」と名古屋弁で訴えています。(ワヤ=いやだ)
 愛知選出の国会議員の事務所に、「増税中止を」の要請文のファクスを送ったり訪問したりしました。県の会の事務所は名古屋市大須にありますが、これまで事務所のまわりで宣伝してきませんでした。大須にも3人の議員がいることから、9月21日に8人でデモをしました。火の用心≠謔しく拍子木・タンバリンを打ち鳴らし、3メートルの横断幕をかかげて商店街にも入り反響がありました。
 愛知では『消費税ノン』を隔月1万4千部発行し会員に届けています。富裕税のこと雇用のこと、要求がいっぱいです。梅村さんは愛知の出身、ぜひ国会に出て活躍してほしい。

●うたごえと、トンでもない≠sシャツ=大阪藤井寺・羽曳野の会 坂本宏三さん
 会を再建し、藤井寺と羽曳野の会として活動しています。世話人が4人で地域の全戸訪問をやりました。また、「うたごえの会」というのを2か月に一度開いております。ここにはなくす会のノボリも立て、署名用紙も置いて、押しつけでなく自発的に賛同してもらっています。今日私が着ているTシャツは、民主党が自民・公明と密室で増税を決めるなんて、トンでもない(豚のイラスト)Tシャツです。藤井寺は人口6万6千人の町で、20年前に「会」ができたときには、協力してもらうのは難しい面もありました。私のところの商売も赤字、相棒は病気になるなど、「もうだめか」と大阪の会に相談しました。事務局長の清藤さんが「もったいない、やめるのやめなー。応援するから」と励ましてくれ、再建したのです。歌を唄い、笑い、楽しくなくす会と結び付けて活動をしています。
 「ノー消費税」は、毎月17 部送ってもらい、手配りしています。
 世話人会は毎月1度開いています。その月の成果を出し合い、次回は何をするかを決めます。

●ワッペンつくって増税ノー共同の輪広げたこの1年=三重の会 星野律子さん
 消費税を増税しなければ財政が破たんする、日本もギリシャのようになるなどが言われることが多い中、私たちは独自のワッペンを作って宣伝しました。毎月24日宣伝にとりくみ、4月1日は県の北から南から県都の津市に集まるキャラバンに110人が参加しました。これをきっかけにシンポジウムを10団体100人規模で開くことができました。国会に向けて、はがきやファクス作戦、昼休み行動などに取り組み、共同の活動が進められた1年だったと思います。
 7月消費生協の理事会が「消費税増税と社会保障一体改革反対」の決議を上げ、全県9か所の学習会に、「会」のパンフレットを100冊活用して下さいました。「消費税はいやだけど、知らないことが多くて、(増税も)仕方がないかなと思わされていたが、パンフで学習してよくわかった」と感想が寄せられました。
 9月24日は、世話人2人で津市新町の商店13軒を訪問しました。署名用紙を預かってくれ、「増税許しません」のちひろポスターを店に貼ってくれるところや、1600万人の署名? なくす会20年にも? と、私たちの運動に驚いて関心を寄せてくれた店もありました。増税に賛成したのはどの党か、反対したのはどの党かを訴え、選挙に向けてがんばります。

●増税されれば無医の市町村も出る 埼玉の会=秋藤勇夫さん
 吉永小百合さん主演の映画「キューポラのある町」川口からまいりました。埼玉の会は、毎月常任世話人会を開き、全国の会の世話人会の報告を受け、情勢討議、県内の活動をどうするか、行動計画を立ててます。今年の特徴は、埼玉県レベルで組織されている業界団体を5回に亘って26団体訪問しました。その一つ、埼玉県医師会では「10%に増税されれば、100床以下の病院は閉鎖せざるを得なくなり、無医の市町村も出る」。商工会では、「売上が減り、いまでも転嫁できないでいるのに、増税したら廃業に追い込まれる」など危惧が語られました。どの業界からも増税による影響が大きいことが語られました。
 県の会は、800枚のはがきを用意し、県内の「ノー消費税」読者全員に増税中止の抗議はがきを県選出の国会議員に送ってくれるように要請しました。
 地域の会が、隣接する地域の共同を呼びかけて学習会をする中で、新しい会員が増えました。そして、長年継続して街頭宣伝をしてきた会が、行政区を超えて参加を呼び掛けたことから、新しく「蕨市・塚越の会」が誕生しました。
 梅村さんは蕨市在住の比例候補。なんとしても国会に送りたい

●これからの1年半しっかりたたかおう 和歌山県の会=川野俊三さん
 初めて総会に参加しました。和歌山では、8月の増税法案が可決された後、昼休みデモなどで訴えています。「がんばってや」の声がかかります。「増税中止を」の声に足を止める人もいます。
 新しい署名用紙を持って街頭に出ると、足を止める人が多く、たちまち50人の署名が埋まり用紙が足りなくなるほどでした。増税を中止させられる情勢だと思います。これからの1年半の活動が大事です。
 業者団体の訪問もしています。48団体を訪ねましたが、どこも商売が落ち込んでいる。「商売あかんや」と言われます。食肉組合の場合、市や町の単位の組合はなくなり、業者は県の組合に直接加盟しているのだ、と聞きました。酒蔵組合でも歓迎されました。「酒税の上に10%の消費税がかかれば困る。二重課税だ。酒税を下げてほしい」と。空気は間違いなく変わっています。しかし、消費税の本質、中身がどうしたらもっとよくわかってもらえるか、どう広げていくか、が課題です。