ひろがる草の根活動
ノー消費税 2010.1 第222号
新春ひょっこり草の根訪問

●飛躍の年「楽しく、根気よく」をモットーに 千葉県 柏の会
 柏市は、東京都心から電車で40分、千葉県の北西部に位置する、人口約40万人のまち、サッカーJリーグ柏レイソルのホームタウンとしても有名です。
 このまちで、「楽しく、根気よく」をモットーに市民に寄り添った活動をすすめる「消費税をなくす柏の会」を訪問しました。
(取材 内田敬二)

 昨年11月に開いた総会には、「運動が2011年からの増税を食い止めた」という確信がひろがり、前年の倍以上の50人が参加しました。
 「楽しんで消費税を学ぶ」で、橘家扇三師匠が新作落語を熱演、笑いの渦。つづけて「民主党新政権の下で、新たな運動の発展を」をテーマに全国の会事務局長の梅村講演を聞き、消費税廃止までがんばりましょうと心を一つにしました。

雨の日も風の日も14年間
 会は、結成以来14 年間、雨の日も風の日も毎月、柏駅前での宣伝・署名活動を続けてきました。「税金は金持ちから取れ」「派遣で働いている。低賃金はヒドイ」「入会する」などの共感が寄せられる一方、「このままでは財政が破たんする。消費税増税はやむをえない」の声もかかります。
また、市会議員と協力して住宅街や商店街でも宣伝・署名を行い、昨年は、4月、7月、10月の3回実施、のべ16名が参加、請願署名77筆が寄せられ、13人が入会しました。
駅前宣伝にくらべると、対話が深まり入会者が着実に増えています。

「ノー消費税」読者115人活動資金づくりにも
 こうした活動をすすめる上で、全国の会の会報「ノー消費税」読者の存在と、手づくりニュース「柏消費税」が大きな役割を果たしています。
 会報「ノー消費税」読者は、現在115人。長谷川巖事務局長は、「世話人会で、いつも『ノー消費税』を話題にし、常に増やすように心がけている。部数が増えると、全国の会からの割引きがあり、活動資金づくりができて大いに助かる」と語っています。
 また、「柏消費税」の最近号では、消費税問題にとどまらず、「映画『沈まぬ太陽』の問いかけるもの」「郵政民営化とは何だったのか」と多彩で、市民の関心を集めています。このニュースが毎月1000部、世話人など十数人で市内全域の会員などに手配りされ、「消費税をなくす会の活動がよくわかる」と大好評。地域に「なくす会」の市民権を広げる力となっています。

8人の世話人が団結して
 世話人の最長老は元事務局長の菅野清康さん。昨年12月に開かれた千葉県の会の総会で、「地域の隅々に新しい語り部をつくる必要がある。松葉町、花ノ井、松ヶ崎の地域でそれぞれ学習会を開き、草の根の会をつくりたい」と発言しました。
 昨年2月、消費税廃止柏市連絡会が8団体で10年ぶりに再建されました。数年来のなくす会の働き掛けが重要な役割を果たしました。
 世話人は8人。十数年代表を務める馬場さんを中心に、紅一点の伊藤さん、ご意見番の中村さん、「柏消費税」編集長の遠藤さん、税の専門家の佐々木さん、会計担当の大木さんら、幅広い年代、多彩な経歴の持主が得手を生かして活動を支えています。折々に「焼酎で一杯」をやったり、何人かで小旅行を楽しんだりしています。
 長谷川事務局長は、「参院選の年。学習会をどんどん開いて、『ノー消費税』読者をふやし、草の根に会を広げたい」と新年の抱負を熱をこめて話しました。

●宝塚から赤穂まで奔走した20年前 兵庫の会
 11月14日、神戸市内で第20回総会を35人が参加して開き、20年前、宝塚・伊丹阪神間から東播・西播の赤穂めで奔走してきたことなどを交流。20年のあゆみを力に1日も早い30万人会員達成などを決めました。

●寒風吹く夜空に「くらしSOS」 愛知・品野の会
 12月1日、夕方より瀬戸市内で開いた「12・1貧困脱出・くらしと命を守る年末決起集会」に、「くらしSOS]のノボリを持って参加しました。




●「財源がない 消費税をあげても仕方がない」に反撃していこう 大分の会

 大分の会は11月23日、30人が参加し、総会を開催しました。
 この1年間、新しく結成された「竹田の会」、再会された「中津市の会」が活動を開始しました。竹田の会からは、毎月世話人会を開き、会員を増やすことに取り組んでいること、」別府市の会からは、毎月宣伝行動をして、この1年間1913筆集めたなどと発言がありました。
 総会は、いま、鳩山政権は財源の問題で大きく揺れている。「財源がないのだから、社会保障のためには消費税を上げてもしょうがない」という意見が出される。今こそ「そうではない」と訴えていくことが大切、と確認しました。総会後、2500人の国会請願署名を全国の会にとどけました。